タイのアバディーン・アセット・マネジメントは、英国のグローバル投資会社アバードン・ピーエルシー[ABDN:LN]の関連会社で、環境・社会・ガバナンス(ESG)基準を遵守するハイテクビジネスに焦点を当てた投資信託、アバードン・グローバル・イノベーション・エクイティ・ファンド(ABINNO)を立ち上げると、バンコク・ポスト紙が2日に報じた。ABINNOはマスターファンドであるアバディーン・スタンダードSICAV I - グローバル・イノベーション・エクイティ・ファンドに投資し、世界各地でさまざまな規模の革新的なビジネスを求めている。アバードン・タイランドのロバート・ペナローザCEOによると、ABINNOによってタイの投資家は、工業製品、ヘルスケア、消費財、消費者サービスなど、イノベーションの恩恵を受けるセクターに投資できるようになるという。ペナローザCEOは、イノベーションは持続可能性と質の高い人間生活にとって極めて重要な要素であると強調した。

Abrdnは、世界中の様々な規模の企業に投資することで、多様なポートフォリオを目指している。マスターファンドのポートフォリオのうち、大型企業は60%を占め、中小型企業は40%を占めている。また、同マスターファンドは、持続可能性を長期的発展の鍵と考え、ESG要素を重視する企業に投資する傾向がある。アバディーン・スタンダード・インベストメンツは昨年7月、アジア太平洋（APAC）にアバードン・サステナビリティ研究所を設立した。この研究所は、欧米に比べて持続可能な投資戦略の適用がまだ遅れているアジア太平洋地域において、インパクトのあるESGエコシステムを確立することを目的としている。

情報源

https://www.bangkokpost.com/business/2272291/aberdeen-introduces-tech-esg-fund

https://www.abrdn.com/corporate/media-centre/media-centre-news-article/aberdeen-standard-investments-establishes-abrdn-sustainability-institute-in-asia-pacific