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Seneca ESG
- 2022年5月17日
中国のハイテク大手アリババ[BABA:US]の関連会社であるアント・グループは、BNPパリバ[BNP:FP]との間で持続可能性連動融資（SLL）契約を完了し、中国のテクノロジー・セクターでは初のSLL契約となった。この融資はリボルビング・クレジット・ラインとして提供され、アント・グループの持続可能性目標に対する進捗状況に応じて金利が変動する。具体的には、アント・グループは毎年、再生可能エネルギーの消費、環境保護と生物多様性保全への寄付、カーボンニュートラルに関する目標の遵守状況をチェックされる。目標が達成された場合、SLLの金利はそれに応じて引き下げられる。
SLLは、借り手のESGや持続可能性のパフォーマンスに条件を結びつけることで、持続可能な経済活動や成長を促進・支援することを目的としている。BNPパリバは4月に、2030年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成する予定であると発表しており、SLLのオファーはBNPパリバに適している。2021年、SLLの発行額は世界全体で前年比3,00%増の7,000億米ドル超となり、これまでの記録の3倍以上に急増した。近年、SLLはアジア太平洋地域で急増しており、オーストラリアとシンガポールが現在の2大市場となっている。昨年、日本を除くアジアの企業によるSLLの借入額は526億米ドルに達し、2020年の6倍以上となった。
情報源
https://www.refinitiv.com/perspectives/market-insights/sustainable-finance-continues-surge-in-2021/
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