アップル[APPL:US]は、欧州連合(EU)の最近の指令に準拠するため、欧州経済領域(EEA)内のApp Storeにおいて、音楽ストリーミングアプリがApp Storeに代わるデジタルサービスの購入方法をユーザーに知らせることを認める新しいポリシーを導入したと、5日付のReutersが報じた。新しいポリシーには、ストリーミングアプリの開発者がユーザーに電子メールアドレスの提供を促し、ユーザーがデジタル音楽コンテンツやサービスを購入できる開発者のウェブサイトへのリンクを受け取れるようにすることが含まれている。さらに、開発者はこれらのアイテムの購入場所や方法、価格についてユーザーに通知することも許可されている。この新たな措置により、欧州の数百万人の音楽ストリーミング利用者は、App Store以外の安価なサブスクリプション方法など、より多くの利用可能な選択肢を知ることができるようになる。

アップルの妥協は、3月に欧州委員会が課した20億米ドルの独占禁止法違反の罰金に続くものだ。この罰金は、スウェーデンの音楽ストリーミングサービスSpotify [SPOT:US]が2019年に行った訴えに答えたもので、同委員会は、アップルが競合他社にApp Store以外の支払い方法をユーザーに知らせることを妨げていると非難した。アップルは、同社のポリシーに新たな変更を加えることで、欧州市場で約56%のシェアを占めるスポティファイなどの音楽ストリーミング・サービス・アプリに「さらに多くの」柔軟性を提供すると述べている。

情報源

https://www.reuters.com/technology/apple-let-music-streaming-apps-europe-link-own-websites-purchases-2024-04-05/

https://www.reuters.com/technology/apple-hit-with-over-18-bln-euro-eu-antitrust-fine-spotify-case-2024-03-04/

https://www.theverge.com/2024/3/4/24005938/european-commission-antitrust-apple-investigation-anti-steering-rules-app-developers