アップル[AAPL:US]が、アプリ内決済に関する市場支配的地位の乱用の疑いで、ロシアの連邦反独占局（FAS）に12億ルーブル（1,365万米ドル）の罰金を支払ったことが22日、Reutersの報道で明らかになった。FASは、アップルがiOS OS上でのアプリ配信を通じて自社製品に競争上の優位性を与えていると非難していた。アップルは以前、FASの裁定に不服であることを表明していたが、1月19日に罰金を支払い、その資金はロシア連邦予算に振り込まれた。アップルは2023年2月、モバイルアプリ市場での優位性に関わる別の独占禁止法違反事件で約1,210万米ドルを支払っている。

ロシアは、特に違法コンテンツやユーザーデータの保存などの問題に関して、外国のテクノロジー企業と継続的に対立している。2022年2月にロシアがウクライナに軍を展開した後、紛争は激化した。この紛争を受け、アップルはロシアでのすべての製品販売を停止し、同国でのアップル・ペイ・サービスを制限した。

情報源

https://www.reuters.com/technology/apple-pays-137-mln-russian-fine-antitrust-agency-says-2024-01-22/