日経アジアが7月24日に報じたところによると、アトラス・キャピタルは来月、東南アジアでの成長を目指す米国の気候技術系新興企業を支援するため、1,000万米ドルの資金調達を計画している。アトラス・キャピタルは北京を拠点とするプライベート・エクイティ会社で、新技術、エンターテイメント、消費者産業を専門としている。このベンチャーキャピタルによると、気候変動テックファンドは最終的に5,000万米ドルまで拡大する予定だという。同ファンドのジェネラル・パートナーであるDjoann Fal氏は、機関投資家1社と企業投資家2社が、ファンドの規模を最大5,000万米ドルまで拡大することを確約していることを明らかにした。さらに、アトラス・キャピタルは、個人投資家がファンドのLPベースの30%を占めることを意図している。

投資家の環境持続可能性への関心が高まるにつれ、金融機関もカーボン・ニュートラルの流れに乗りつつある。モーニングスターによると、世界のサステナブル・ファンド資産は2020年末までに過去最高の16.5兆米ドルに達し、前年比30%の増加となる。世界最大の資産運用会社であるブラックロック [BLK:US]は、持続可能性を主要な焦点とし、ポートフォリオ企業に気候の透明性を高めるよう圧力をかけている。JPモルガン・チェース[JPM:US]も2021年4月に、気候変動に対処し、持続可能な開発を促進するソリューションを支援するために、10年間で250億米ドルの投資を行う、または可能にすると発表した。ベンチャーキャピタル企業もまた、持続可能な投資に取り組んでいる。PitchBookによると、気候変動テクノロジーに対する世界のベンチャーキャピタルの投資額は、2015年の26億米ドルから2020年には110億米ドルに達し、気候変動テクノロジー産業は2025年までに36億米ドルに近づくと予想されている。

情報源

https://asia.nikkei.com/Spotlight/DealStreetAsia/Atlas-Capital-aims-to-net-10m-for-Southeast-Asia-climate-tech-fund

https://www.cdmfund.org/28600.html