10月18日付ストレイト・タイムズ紙が報じたところによると、シンガポールとオーストラリアは、気候変動への投資、融資、技術など、グリーン経済における協力を強化する画期的な協定に調印した。シンガポール・オーストラリア・グリーン経済協定の下、両国間の協力は、特恵貿易待遇を享受できる環境商品・サービスのリスト策定など、17の共同イニシアチブから開始される。シンガポールのリー・シェンロン首相によると、この協定は両国のネット・ゼロ・エミッションへの移行を促進し、グリーン分野での雇用と成長機会を創出し、グリーン技術の開発と商業化を支援する。

これは、この種の国家間協定としては初めてのものである。シンガポールとオーストラリアは、この協定が、世界的な問題解決のために手を組みたいと考える他の国々にとっての道しるべとなることを期待している。この協定の下、両国は372の環境物品と155の環境サービスからなるリストを作成し、これらのプロジェクトの関税と非関税障壁を削減する。オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相によると、この協定の望ましい成果のひとつは、計画されている188億米ドルのサンケーブル・プロジェクトの成功である。このプロジェクトは、オーストラリア北部からインドネシアを経由してシンガポールに太陽光発電を輸出し、2029年までに完成すれば、シンガポールの電力需要の15%を賄うことができる。グリーン・イニシアチブのための健全な環境づくりはもちろんのこと、両国はグリーン輸送回廊の開発や持続可能な農業食品システムのベストプラクティスの研究でも手を携えていく。

情報源

https://www.straitstimes.com/singapore/singapore-australia-sign-trailblazing-green-economy-agreement-with-17-joint-initiatives

https://www.reuters.com/world/asia-pacific/australia-singapore-sign-green-economy-pact-2022-10-18/

https://www.straitstimes.com/asia/australianz/sun-cable-project-which-plans-to-send-electricity-to-spore-reaches-investment-milestone