PV Techが1月10日に報じたところによると、オーストラリア再生可能エネルギー庁（ARENA）は超低コスト太陽光発電の開発を促進するため、4,000万豪ドル（2,870万米ドル）の研究開発（R&D）資金を提供する。この資金は2つの流れに分かれており、1つ目は太陽電池セルとモジュールの研究開発と技術革新を支援するもの、2つ目はユーティリティ・スケールの太陽光発電のコストを下げる技術革新を加速させることを目的としている。再生可能エネルギー機関は、国の脱炭素化戦略の一環として、太陽光発電の平準化エネルギーコスト（LCOE）を2030年までに1MWhあたり15豪ドル（10.8米ドル）まで引き下げることを目指している。ARENAの "Solar 30 30 "の一環として、ARENAは研究開発への投資を通じて、2030年までに太陽電池の効率を30%まで向上させ、ユーティリティ規模の太陽光発電所の総建設コストを1ワットあたりAUD0.30c（USD0.30c）まで下げたいと考えている。

オーストラリアのスコット・モリソン首相は2021年10月、2050年までにカーボンニュートラルを実現するための戦略を発表した。この戦略では、水素エネルギー開発、鉄鋼・アルミニウム産業の低炭素化、超低コストの太陽光発電技術開発など、エネルギー・産業部門の脱炭素化に向けた投資を優先的に行うとしている。オーストラリア政府は、2030年までに炭素排出量を最大35%削減し、2050年のカーボンニュートラル目標を達成するため、総額200億豪ドル（144億米ドル）を投じる計画だ。またARENAは2020年11月、パネル効率の向上、価格の引き下げ、リサイクルの課題への対応を目的とした16の太陽電池研究プロジェクトに資金を提供するため、1,514万豪ドル（1,090万米ドル）の投資を発表した。

情報源

https://www.pv-tech.org/arena-to-provide-us30m-for-rd-into-ultra-low-cost-solar-aims-to-drive-down-cost-of-green-hydrogen/

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1714672584394912118&wfr=spider&for=pc

https://guangfu.bjx.com.cn/news/20201124/1117605.shtml