北京市生態環境局は11月11日、北京市が2020年から2021年初めまでの秋冬の大気汚染防止目標を発表したと発表した(11月12日付『北京ニュース』報道)。2020年第4四半期は、市のPM2.5平均濃度を1立方メートルあたり45マイクログラム(CUM)以内とし、「非常に不健康」と許可された日は1日のみとした。2021年第1四半期は目標値を緩和し、平均濃度を約54マイクログラム/CUMとし、「非常に不健康」な日は5日とする。
参考までに、中国では2012年から大気質指数(AQI)を用いて大気の質を数値化している。AQIは良好から有害までの6段階に分けられ、PM2.5を含む10種類の大気汚染物質を監視している。5番目のレベルである「非常に不健康」というラベルは、AQIが201から300の間で計算されることを意味する。この時点で、PM2.5が主要汚染物質である場合、24時間の平均濃度は115~250マイクログラム/CUMと検出されている。
深刻な大気汚染に苦しむ北京は2018年、2020年までにPM2.5の年間平均濃度を52マイクログラム/CUM程度に抑制するなどの目標を掲げ、排出量削減のための3カ年実施計画を打ち出した。注目すべきは、同計画でディーゼル車が北京におけるPM2.5の主要排出源であることが指摘されたことだ。当時、ディーゼル車は北京市の自動車総台数の4%を占めるにすぎず、ディーゼル車を中心とする移動源は、北京市のPM2.5排出量の45%を占めていた。これまで、ディーゼル車やその他の排出量の多い自動車は、北京では依然として厳しい走行制限政策の対象となっている。これを踏まえ、北京市は電気自動車(EV)の普及を推進しており、軽物流車両やバスなどにもEVを義務付け、今年中に市内で40万台の新エネルギー自動車(NEV)を増やすことを目指している。その結果、これらの政策はNEVメーカーの発展を促すことになるだろう。さらに、化石エネルギー市場には成長の壁が立ちはだかる。北京市は2018年に、平坦な地域の家庭用暖房を石炭からクリーンエネルギーに置き換えるイニシアティブを実施し、現在、地方の山岳地帯でもこのイニシアティブを実施している。
参考までに:
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-11/12/content_792735.htm?div=-1
https://www.buildenvi.com/zhuanti/abc/aaq/xuajd
http://m.news.cctv.com/2018/09/17/ARTIEGqyNZAodTNdDZ8BUzm3180917.shtml