ESG Todayが3月31日に報じたところによると、カナダは2023年度予算で、今後10年間でクリーンテクノロジーとエネルギーに800億カナダドル（594億米ドル）以上を投資すると発表した。このパッケージでは、600億カナダドル以上の税額控除と、持続可能なインフラ投資に200億カナダドルが提供される。2035年までに、250億カナダドル以上の税額控除が、クリーン電力の生産と送電に使用される機器のコスト15%、クリーン水素生産への投資に180億カナダドル、複数の分野でのクリーンテクノロジー製造の支援に110億カナダドル以上、炭素回収・利用・貯留（CCUS）投資の拡大に5億カナダドル以上に割り当てられる。税額控除とは別に、カナダインフラストラクチャー銀行は、クリーンエネルギーの優先分野に少なくとも100億カナダドル、グリーンインフラの優先分野にさらに100億カナダドルを投資する予定である。

カナダのクリーンテクノロジーとエネルギーへの多額の財政配分は、米国のインフレ抑制法（IRA）に対応したもので、同法は今後10年間でエネルギー安全保障と気候変動緩和策に3,690億米ドルの投資を認可している。IRAは、他国から米国にグリーン投資を誘致する可能性があると懸念されている。カナダ政府高官によると、2023年度予算はクリーンテクノロジーへの投資コストを削減することで、カナダを米国とほぼ同等の立場にすることを意図しているという。同高官は、2050年までにネットゼロ排出を達成するという政府の目標を達成するには、カナダはクリーンテクノロジーへの投資に年間約1,000億カナダドルが必要であり、現在の年間支出は150億～200億カナダドルであると述べた。

サワーセス： 

https://www.esgtoday.com/canada-announces-over-60-billion-clean-tech-energy-investments-to-compete-with-u-s-inflation-reduction-act/

https://www.budget.canada.ca/2023/report-rapport/chap3-en.html

https://www.politico.com/news/2023/03/29/canada-u-s-clean-energy-ira-00089284

https://www.reuters.com/world/americas/canada-ramp-up-clean-tech-push-budget-level-playing-field-with-us-2023-03-28/