企業や政府の環境情報開示を促進する世界的な非営利団体CDPは、12月7日、同団体のプレスリリースによると、2021年の企業の環境パフォーマンススコアを発表した。CDPによると、2021年にCDPのプラットフォームを通じて環境データを報告した企業は約1万2,000社で、昨年に比べて37%増加した。報告企業は合わせて、世界の時価総額の64%以上に相当する。CDPは、気候変動、森林、水の安全保障のカテゴリーで環境パフォーマンスを評価している。スコアは最低の「D-」から最高の「A」まであり、特定のカテゴリーでAスコアを獲得したトップ・パフォーマーは、CDPの栄誉ある年次Aリストに掲載され、そのリーダーシップ・ステータスを示す。

今年は報告企業数が増加したにもかかわらず、3つのカテゴリーのうち少なくとも1つでAスコアを獲得した企業は、2020年の313社から272社に減少した。Aスコアを獲得するためには、企業は、気候変動に関連する問題について強固なガバナンスと監視を実証し、厳格なリスク管理プロセスを実施し、検証済みのスコープ1と2の排出量を報告し、バリューチェーン全体で排出量を削減しなければならない。CDPの3つのカテゴリーすべてでAスコアを獲得した企業は14社にとどまり、そのうちの2社はアジアからの企業で、不二製油ホールディングス[2607:JP]と化学・化粧品会社の花王[2607:JP]である。

情報源

https://www.cdp.net/en/articles/media/2-percent-of-companies-worldwide-worth-12-trillion-named-on-cdps-a-list-of-environmental-leaders

https://www.cdp.net/en/companies/companies-scores

https://www.esgtoday.com/cdp-releases-2021-company-environmental-scores-14-companies-achieve-leadership-rankings-across-all-categories/