サウスチャイナ・モーニング・ポストが29日に報じたところによると、中国工業情報化部（MIIT）は、セキュリティとデータ収集の最新調査を受けて、ユーザーの権利を侵害する47のアプリのリストを発表した。それによると、ブッキング・ホールディングス[BKNG:US]が所有する旅行予約サイトAgodaの中国アプリは、ユーザーデータを違法に収集しており、ドミノ・ピザ[DPZ:US]のアプリは、強制的、頻繁、過剰な方法で許可を求めている。MIITはこれらのアプリに対し、9月5日までに問題に対処するか、処分を受けるかを求めている。

中国はオンラインプラットフォームによるユーザー情報の取得と処理に対する監督を強化している。2019年以降、MIITは問題のあるアプリのリストを25件発表し、2,000以上のアプリがユーザー情報を違法に収集したり、過剰な許可を要求したり、顧客を欺いたりしたとして非難している。一方、中国の規制当局は、個人情報セキュリティに関する規制を制定・改善してきた。中国は昨年、ユーザーのプライバシーを保護し、国家安全保障に関わるデータの管理を改善するため、「個人情報保護法」と「データ・セキュリティ法」を成立させた。さらに、商務部（MIIT）は2021年5月1日施行の新規則で、モバイルアプリが収集できる必要な個人情報を初めて定義した。MIITの規制により、消費者はアプリの中核機能に関係のないデータの提供を拒否し、特定のアプリを支障なく使い続けることができる。これまでは、必要な個人情報の定義があいまいであることを利用して、ユーザーを欺き、過剰な個人情報を収集するアプリもあった。

情報源

https://www.scmp.com/tech/article/3190514/china-finds-agoda-subway-dominos-pizza-apps-violating-users-rights-latest?module=more_top_stories_asia&pgtype=homepage

https://finance.sina.com.cn/tech/internet/2022-08-26/doc-imizmscv7813956.shtml

https://www.reuters.com/world/china/china-passes-new-personal-data-privacy-law-take-effect-nov-1-2021-08-20/

https://www.reuters.com/business/media-telecom/china-revises-draft-rules-data-security-industrial-telecoms-sectors-2022-02-10/

https://www.scmp.com/tech/policy/article/3126483/data-privacy-china-defines-first-time-necessary-information-apps-can