Caixinが9月17日に報じたところによると、中国は、よりクリーンな燃料源に移行しつつ、エネルギー安全保障を確保するために、新エネルギー産業用の主要鉱物資源の探査を加速させる必要がある。国務院開発研究センター傘下の資源・環境政策研究所の報告によると、2030年までに全国のエネルギー需要は現在の水準から20%増加し、標準石炭換算で60億トンになるという。一方、最終エネルギー消費に占める電力の割合は31.5%となり、2020年比で5ポイント増加する。電化は、リチウム、ニッケル、コバルト、プラチナ、レアアースなどの鉱物資源に依存しているため、報告書は、中国が十分な供給を確保するために、国内での鉱物資源探査を強化し、国際協力を強化すべきであると提言している。

リチウム、コバルト、ニッケル、銅は電池製造の主要材料であり、電池はエネルギー貯蔵施設や電気自動車の基礎となっている。しかし、中国のリチウム消費量の約70%は輸入に頼っている。また、Rystad Energyの推計によると、中国は2021年に世界のリチウム加工・精製能力の65%を支配しているが、中国のリチウム埋蔵量は世界の総リチウム埋蔵量の25%以下に過ぎない可能性がある。中国の加工能力と乏しいリチウム資源との間のギャップは、国内の新エネルギー分野の企業を海外に鉱物の供給を求めるよう促している。ジンバブエ政府は9月16日、中国の投資家グループによる、同国で採掘されたリチウム、プラチナ、ニッケルを加工する28.3億米ドルの工業団地を建設する提案を承認した。

情報源

https://www.caixin.com/2022-09-17/101941533.html

https://www.cpnn.com.cn/news/hy/202111/t20211119_1456381.html

https://aseanenergy.org/roles-of-developing-re-in-increasing-the-electrification-ratio/pghtyssf

https://www.fdiintelligence.com/content/feature/chinese-companies-expanding-footprint-in-global-lithium-mines-81261https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-09-16/chinese-investors-plan-2-83-billion-metals-park-in-zimbabwe?leadSource=uverify%20wall