中国工業情報化部（MIIT）は19日、リチウム電池業界の技術進歩、製品品質向上、製造コスト削減を推進するため、リチウム電池部門に関する2つのガイドライン草案を公開協議のために発表したとCaixinが報じた。草案のひとつは、電池メーカーが前年度の生産能力が50%未満であった場合、生産能力の拡大を保留すべきであると指摘している。さらに、2つの草案には、電池の最低エネルギー密度やサイクル寿命など、いくつかの技術基準が記載されている。MIITによると、ガイドラインは義務ではない。

中国の電気自動車（EV）用電池の販売量は、2021年1月から9月までに106.8ギガワット時（GWh）に達し、EV業界の旺盛な需要を背景に前年同期比176.9%急増した。そのため、コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー（CATL） [300750:CH]や中国航空リチウム電池科技（CALB）は最近、意欲的な生産能力拡大計画を発表している。新ガイドラインがこれらの電池大手に影響を与えることはほとんどない。Caixinによると、2021年の最初の5ヶ月間に、中国の上位3社、上位5社、上位10社の電池メーカーが、それぞれ総設備容量の73.3%、83.2%、91.8%を占めた。電池メーカー間の集中的な競争は、電池業界の標準化と集中につながるだろうと、ある市場関係者は指摘している。

情報源

https://www.caixin.com/2021-11-19/101807156.html

https://www.argusmedia.com/en/news/2275094-china-unveils-plans-to-curb-excessive-battery-growth

https://auto.cctv.com/2021/10/13/ARTIRVCLf8uCGdbf4jqV4XPB211013.shtml