11月27日のESG Todayの報道によると、欧州委員会はイノベーション基金の下で脱炭素化に重点を置いたプロジェクトに40億ユーロの公募を開始した。EU排出量取引制度（EU ETS）からの収益で賄われるこの基金は、明確な予算と設備投資（CAPEX）要件を持つプロジェクトに総額40億ユーロの予算を割り当てる。例えば、250万ユーロを超える設備投資のクリーンテクノロジー製造プロジェクトには14億ユーロが利用可能で、1億ユーロを超える設備投資の大規模脱炭素化イニシアチブには17億ユーロが割り当てられる。プロジェクト所有者は2024年4月までに助成金を申請でき、これらのプロジェクトは温室効果ガス排出量の削減可能性、イノベーションレベル、成熟度、再現性、コスト効率に基づいて評価される。イノベーション基金は、プロジェクトの関連コストの最大60%をカバーできる。

この割り当ては、EUイノベーション基金の下での脱炭素化に重点を置いたプロジェクトに対する欧州委員会の4回目の大規模な募集となる。これまでの募集では、基金は100以上の革新的プロジェクトに約65億ユーロを配分してきた。今回の募集は、EU ETSの下での排出枠オークションによる収益が膨れ上がったため、以前のラウンドよりも大幅に規模が大きくなっている。予測では、EU ETSは2020年から2030年の間に革新的なネットゼロ技術への資金提供に充てられる約400億ユーロの収益を生み出すと見込まれている。

ソウレス：

https://www.esgtoday.com/eu-commits-e4-billion-for-decarbonization-cleantech-manufacturing-projects/

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_23_5948