ESGトゥデイが19日に報じたところによると、欧州銀行監督機構（EBA）は、環境・社会・ガバナンス（ESG）リスクの管理に関するガイドライン案に関するパブリックコンサルテーションを開始した。同ガイドラインは、銀行がESGリスクを特定、測定、管理、監視するための要件を定めている。具体的には、銀行はESGリスクの重要性評価を定期的に実施し、様々なデータプロセスや方法論を通じてリスクを特定する能力を確保し、リスク管理の枠組みにESGリスクを統合することが求められる。さらに、このガイドラインは、気候変動から生じるリスクや、ESG要因や規制目標から生じる金融リスクの軽減を目指し、銀行に資本要求指令（CRD）に沿った移行計画を策定するよう求めている。

本ガイドラインは、EBAの持続可能な金融ロードマップに基づいている。2022年12月に発表されたこのロードマップは、ESGリスクへの配慮を銀行の枠組みに統合し、より持続可能な経済へのEUの移行を支援するための、EBAの順を追った包括的なアプローチの概要を示している。ESG要因の影響を管理するためのこれまでの努力にもかかわらず、EBAは、ESGリスクを事業戦略やリスク管理の枠組みに組み込む上でいくつかの欠点があることを認めている。新ガイドラインは、EUがより持続可能な経済への移行を進める中で、金融機関の安全性と健全性を確保するため、こうしたギャップを埋めようとするものである。企業持続可能性報告指令（CSRD）や企業持続可能性デューデリジェンス指令（CSDDD）のような、EUの気候変動と持続可能性の目標にビジネスモデルを合わせることに焦点を当てた、他の持続可能性中心の規制とは異なり、EBAガイドラインは代わりに、ESGリスクが確実に評価され、戦略や政策に組み込まれることに焦点を当てている。

情報源

https://www.esgtoday.com/eu-banking-regulator-releases-proposed-requirements-for-banks-to-manage-esg-climate-transition-risks/

https://www.eba.europa.eu/publications-and-media/press-releases/eba-consults-guidelines-management-esg-risks#:~:text=The%20draft%20Guidelines%20set%20out,runs%20until%2018%20April%202024

https://www.eba.europa.eu/publications-and-media/press-releases/eba-publishes-its-roadmap-sustainable-finance