ESGトゥデイが18日付で報じたところによると、欧州議会は「持続可能な炭素循環」に関する決議を323対257、棄権59で可決した。サステイナブル・カーボン・サイクルは、炭素除去量を増やすための持続可能な解決策を開発するための欧州委員会の行動計画である。欧州議会議員（MEP）はこの決議で、気候変動を抑制する炭素除去の可能性を認識する一方、欧州連合（EU）が迅速かつ予測可能な排出削減を優先する必要性を強調した。また、2050年までの気候中立と2050年以降のネット・マイナス排出を達成するために、将来の炭素除去に頼りすぎることのリスクについても警告した。 

EUは、2050年までに正味排出量ゼロを達成するために、森林、農業、技術的解決策を通じて炭素を除去することに依存している。このたびの決議によると、恒久的な貯留と組み合わせ、科学的に証明され、環境的に安全な直接空気回収などの技術は、EUの気候中立性の達成に貢献することができる。同議会はまた、2022年12月に採択された、炭素除去の認証枠組みを確立するための欧州委員会の提案にも言及した。同枠組みは、質の高い炭素除去を定義する基準と、炭素除去の真正性を監視・報告・検証（MRV）するプロセスを定めたものである。議会は、炭素除去にインセンティブを与える新しいMRV枠組みを採用する必要性を強調した。さらに、欧州議会は欧州委員会に対し、二重カウントを避けるため、現地での炭素回収と大気中からの炭素回収を区別し、回収されたCO2を追跡するシステムを確立するよう求めた。

サワーセス：

https://www.esgtoday.com/eu-lawmakers-warn-against-relying-too-heavily-on-carbon-removals-to-hit-climate-goals/

https://www.europeaninterest.eu/article/more-efforts-needed-to-achieve-carbon-neutrality-say-meps/

https://climate.ec.europa.eu/eu-action/sustainable-carbon-cycles_en

https://climate.ec.europa.eu/eu-action/sustainable-carbon-cycles/carbon-removal-certification_en