ロイター通信が9日付で報じたところによると、ドイツの連邦ネットワーク庁は、2030年までに再生可能エネルギーへの移行を促進するために必要な送電線5,000kmを特定した。この動きは、ドイツが原子力発電と石炭火力発電所を段階的に廃止し、2030年までにエネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合を65%まで引き上げるという計画の一環である。同機関は、ボトルネックを回避し、同国のエネルギー転換を確実に軌道に乗せるため、これらの送電線の建設を早急に開始するよう求めている。同機関は、送電線の建設には約200億英ポンド（240億米ドル）の費用がかかり、完成には2035年までかかると見積もっている。

新たな送電線の建設に加え、エネルギー転換を促進するため、再生可能エネルギーの全国単一市場の創設も求めている。これは、様々な地域市場を単一のまとまった市場に統合することで、より効率的で費用対効果の高い再生可能エネルギーの流通を可能にするものである。単一市場は、再生可能エネルギーのコスト削減と競争力強化に役立ち、従来の化石燃料に代わる、より現実的な代替エネルギーになると、同庁は考えている。

情報源

https://www.reuters.com/business/energy/german-regulator-identifies-5000-km-aid-green-power-switch-2023-01-09/

https://www.bundesregierung.de/breg-en/issues/sustainability/germany-s-sustainable-development-strategy-354566