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Seneca ESG
- 2023年2月9日
ドイツのGLS銀行[UIGLSAB:GR]は、世界最大の気候変動金融同盟であるネット・ゼロ・バンキング同盟（NZBA）から脱退した。GLSによると、NZBAのメンバーである大手銀行の中には、アフリカ大陸で化石燃料を利用した新しいインフラ・プロジェクトに融資を続けているところもあるという。しかし、ウォール街の銀行を特定することはできなかった。NZBAの広報担当者は、様々な理由により、時間の経過とともに個々の銀行が撤退することは避けられないと述べている。
2021年に設立されたNZBAは、新たな化石燃料への融資を停止することで、重要な1.5℃を超える気温上昇を防ぐことにコミットしている。NZBAの全メンバーは、2050年までに融資と投資のポートフォリオをネット・ゼロ目標に合わせることを正式に誓約している。しかし、Reclaim Financeの調査によると、NZBAのメンバー企業は、アライアンスの設立以来、石油・ガス・石炭企業の事業拡大のために2,690億米ドルを超える融資を行っており、ウォール街の企業は530億米ドル以上を投資している。NZBAは苦境に立たされている。加盟企業に対するネット・ゼロの基準を厳しくすることで、より多くの加盟企業が脱退する可能性があるのか、それとも基準を現状のまま維持し、一部の加盟企業が化石燃料に資金を提供しながら、偽りのグリーン主張をするリスクを冒すのか、決断を迫られているのだ。昨年12月、米国の投資運用会社バンガード・グループもNZBAを脱退した。同社の膨大なインデックス・トラッキング・ビジネスでは、ネット・ゼロの目標にコミットするのは難しすぎると指摘したのだ。
https://www.americanbanker.com/news/pushback-from-u-s-banks-softens-gfanz-climate-rules
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