香港の2大発電会社の1つであるHK Electric [2638:HK]は、ラマ島の南西に600ヘクタール（1,482エーカー）の洋上風力発電所を建設する計画を発表した。この風力発電所には13〜19基の風力タービンが設置され、毎年150メガワット（MW）の電力を供給する。プロジェクトは2024年に入札を行い、2027年に運転を開始する予定である。このプロジェクトが完了すれば、年間284,000トンの二酸化炭素排出量を削減することができ、これは約6,000本の木の年間炭素吸収量に相当する。

香港電燈有限公司は、この象徴的な風力発電所を次の5ヵ年開発計画（2024-2028年）に含める予定だ。ガス火力発電の増強とは別に、HKエレクトリックは香港の再生可能エネルギーを拡大し、同市のゼロ・カーボン電力目標を支援する方法を模索している。昨年10月に発表された香港の気候行動計画2050によると、香港は2035年までに温室効果ガス（GHG）排出量を半分の2000万トンに削減し、2050年までにネットゼロを達成することを目指している。行動計画では、ネットゼロ発電、省エネ・グリーンビルディング、グリーン輸送、廃棄物削減など、4つの主要な脱炭素化戦略も示している。香港政府は今後15年から20年の間に、この計画を達成するため、気候変動を緩和するさまざまな対策に2,400億香港ドル（308億米ドル）を投資する予定だ。

情報源

https://www.scmp.com/news/hong-kong/health-environment/article/3176838/hong-kong-could-get-first-offshore-wind-farm-2027

https://theasset.com/article/46676/hk-electric-plans-150mw-offshore-wind-farm

https://www.news.gov.hk/eng/2021/10/20211008/20211008_155531_711.html