韓国の現代自動車[005380:KS]は、水素自動車、プラグイン・ハイブリッド車、多目的車（PBV）など、電気自動車やその他の環境対応車に162億ウォン（128億米ドル）を投資すると、5月25日付の韓国経済新聞が報じた。これは、電動化、ロボット工学、アーバンエアモビリティ（UAM）、ガソリン車の競争力強化のため、2025年までに国内事業に630億ウォン（500億米ドル）を投入するというグループの計画の一環である。現代自動車によると、この巨額投資の5分の3に当たる約380兆ウォン（約300億米ドル）は、内燃エンジン車の最適化に使われる。同社は、2025年までに販売される自動車のうち、約80%が依然として内燃エンジンを搭載していると推定している。

この大規模な投資は、韓国政府が昨年グリーン車への補助金を拡大した後に行われた。具体的には、2021年に電気自動車（EV）12万1,000台と水素自動車1万5,000台にそれぞれ10億2,000万ウォン（8,064億米ドル）と3,655億ウォン（2億9,000万米ドル）の奨励金を支給する計画を打ち出し、補助対象台数は前年比でそれぞれ21.4%と49.2%増加した。現代自動車は海外のEV市場もターゲットにしており、今年5月、米国にEVとバッテリーの製造工場を設立するための55億米ドルの投資計画を発表した。バイデン政権は2030年までに米国で40%～50%のゼロ・エミッション車販売を目標としているため、同社は米国を重要なEV市場とみなしている。現代自動車は、現代自動車と起亜自動車の2つのサブブランドを合わせて、2030年までに年間323万台のEV販売を見込んでおり、そのうちの84万台が米国で販売される。この場合、世界のEV市場における同社のシェアは、現在の5%から2030年には12%に上昇する可能性がある。

情報源

https://www.kedglobal.com/corporate-investment/newsView/ked202205250011

https://www.bangkokpost.com/business/2056259/south-korea-ups-subsidies-for-eco-friendly-cars-to-speed-up-green-push

https://www.kedglobal.com/electric-vehicles/newsView/ked202205220002