ロイター通信が1月15日に報じたところによると、インドとアラブ首長国連邦(UAE)は、両国間の再生可能エネルギー相互接続に関する「大筋合意」に近づいている。これは、両国が再生可能エネルギー分野を拡大し、化石燃料への依存を減らそうとしていることを示すものだ。この協定は、インドのナレンドラ・モディ首相が提唱した「一つの太陽、一つの世界、一つのグリッド(OSOWOG)」構想に基づくもので、まだ最終的な承認が下りていない。この構想は、送電網を接続し、再生可能エネルギー電力を国家間で移転させることで、再生可能エネルギー資源をより効率的に分配できるようにすることを目的としている。
UAEはまた、太陽光発電や風力発電など、インドの再生可能エネルギー・プロジェクトへのさらなる投資に関心を示している。UAEは世界有数の産油国であり、歴史的に化石燃料に依存してきた。しかし、同国はエネルギーミックスを多様化し、二酸化炭素排出量を削減する努力をしている。UAEは、2050年までに50%の電力をクリーンエネルギーで賄うという目標を掲げている。一方インドは、2022年までに175ギガワット(GW)、2030年までに500GWの再生可能エネルギー設備容量を達成するという野心的な目標を掲げている。インドとUAEの協定が実現すれば、これらの野心的な目標達成に向けた重要な一歩となるだろう。
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