ロイター通信が5月30日に報じたところによると、インドは今後4年間で、少なくとも81の石炭火力発電施設の出力を削減する計画だ。インド電力省からの書簡を引用すると、この計画では81の電力会社が発電する580億キロワット時（kWh）を削減し、3,470万トンの石炭を節約し、インドの炭素排出量を6,020万トン削減することを目指している。この計画は、より安価なグリーンエネルギーの供給を最大化することを目的としているが、コストのかかる古い発電施設の閉鎖を伴うものではない。現在、インドには173の石炭火力発電所がある。

インドは世界第2位の石炭使用・生産・輸入国であり、石炭は同国の発電量の約75%を占めている。また、世界第3位の温室効果ガス排出国でもある。インドは2022年3月までに、太陽光発電100GW、風力発電60GW、バイオマス発電10GW、小水力発電5GWの合計175GWの再生可能エネルギー導入を目指していた。しかし、世界的なシンクタンクであるEmberの調査によると、インドの再生可能エネルギー設備容量（大規模水力発電を除く）は、期限までに110GWにしか達しておらず、目標175GWのうち63%に相当する。インドは5,400万kWの太陽光発電と4,000万kWの風力発電を導入し、それぞれ2022年目標の半分と3分の2を達成した。

情報源

https://www.reuters.com/business/sustainable-business/india-plans-phase-down-least-81-coal-fired-utilities-4-years-document-2022-05-30/

https://www.pv-magazine.com/2022/04/28/indias-race-to-175-gw-of-renewables-slowed-by-performance-of-key-states/