ロイター通信が10月15日に報じたところによると、イラクはUAEを拠点とするクレセント・ペトロリアム社と、バスラ州とディアラ州にある3つの油田・ガス田の開発を目的とした重要なエネルギー契約を締結した。2月に結ばれた3つの20年契約は、イラクのエネルギー部門における大きな一歩となる。同国石油省によると、これらの契約は今後18ヶ月以内に生産を開始し、日量4億立方フィートの天然ガスを生産する予定だという。

エネルギー問題への対応に苦慮しているイラクにとって、この開発は大きな期待を抱かせるものだ。歴史的に送電網の電力をイランのガス輸入に頼ってきたイラクは、この依存度を下げるよう米国からの圧力に直面してきた。クレセント・ペトロリアムとの新たな契約は、イラクが外部供給源への依存を減らすことを可能にする可能性のある、国内での解決策を提供する。抽出されたガスを原油と一緒に処理することで、イラクは現在、国内消費と輸出の両方で使用可能な燃料に処理するための設備が不足しているために採用しているガスのフレアリングを削減し、環境問題を緩和することができる。

情報源

https://www.reuters.com/business/energy/iraq-uaes-crescent-launch-deals-develop-three-oil-gas-fields-2023-10-15/