日本と韓国は、水素とアンモニアのグローバルサプライチェーンの構築で協力することになった。水素アンモニア・グローバル・バリューチェーンと名付けられたこの協力プログラムは、岸田文雄首相と韓国の尹錫烈大統領が来週カリフォルニアのスタンフォード大学を訪問する際に発表される予定である。このイニシアティブでは、価格交渉能力を向上させ、水素とアンモニアの一貫した調達を確保するための共同努力が行われる。このイニシアティブを支援するため、政府系金融機関は、海外での水素・アンモニア製造プロジェクトへの共同投資のための資金調達において、日本と韓国の企業に支援を提供する。
この共同プログラムの最終目標は、2030年までにクリーン燃料を世界規模で輸送するための海上サプライチェーンを確立することである。これら2つのクリーン燃料の安定供給を確保することで、両国は、鉄鋼や化学を含む炭素集約型部門の脱炭素化に関する課題に共同で取り組むことを目指している。特に日本は、石炭火力発電所の寿命を延ばしながら、エネルギー部門の脱炭素化を進めることを目指し、アンモニアを燃料ミックスに組み込む計画を概説している。このパートナーシップは、日本と韓国の民間セクター間の同様の協力に続くものである。7月には、ロッテケミカル[011170:KS]と日本の商社である伊藤忠商事[8001:JP]が、アンモニア取引、アンモニアインフラ利用、水素アンモニア市場開発における提携を発表した。さらに2月には、三菱商事[8058:JP]、ロッテケミカル、ドイツのエネルギー大手RWE[RWE:GR]が共同で、年間1,000万トンの燃料アンモニアを生産する能力を持つ米国アンモニアプラントを設立した。
情報源
https://www.kedglobal.com/hydrogen-economy/newsView/ked202207220015
https://www.chemanager-online.com/en/news/lotte-mitsubishi-and-rwe-us-ammonia-project