ロイター通信が1月10日に報じたところによると、日本とインドネシアは、両国間の新たな協力覚書（MOC）に基づき、水素、アンモニア、炭素回収・利用・貯蔵（CCUS）を含む脱炭素技術を共同で開発する。インドネシアのアリフィン・タスリフ・エネルギー相は、MOCは技術移転を加速し、インドネシアの天然資源を利用したCCUS技術の開発を促進すると述べた。日本の萩生田光一産業相は、アジア・エネルギー転換イニシアティブの枠組みの下で、日本がインドネシアのネット・ゼロ目標を促進する手助けをすると表明した。

インドネシアは、2060年までに温室効果ガス（GHG）排出量をゼロにするため、厳しいグリーンエネルギー移行を経験している。このグリーンエネルギー転換は、インドネシアのエネルギーミックスの60%、GDPの約5%を占める石炭への依存という問題を抱えている。そのため、石炭火力発電にCCUS技術を適用したり、エネルギー構造にアンモニアを加えるなど、段階的に炭素排出量を削減することを決定している。長期的には、インドネシアは2025年までに23%、2050年までに31%の再生可能エネルギーをエネルギーミックスに含めることを目標としている。国際再生可能エネルギー機関（IRENA）は、インドネシアが2030年までに毎年160億米ドルを再生可能エネルギーに投資することで、2050年の再生可能エネルギー目標を20年前に達成できると提案している。この動きは、エネルギーシステムの純コストを削減し、排出と大気汚染を減少させることができる。 

情報源

https://www.reuters.com/business/sustainable-business/japan-indonesia-cooperate-hydrogen-ammonia-ccs-2022-01-10/

https://www.theedgemarkets.com/article/indonesia-japan-develop-ccus-technology-coalfired-power-plants

https://www.nippon.com/en/news/yjj2022011000429/

https://www.reuters.com/markets/commodities/how-indonesia-worlds-top-thermal-coal-exporter-hit-supply-crunch-2022-01-07/

https://www.irena.org/publications/2017/Mar/Renewable-Energy-Prospects-Indonesia