アマゾン[AMZN:US]は2月3日、創業者兼CEOのジェフ・ベゾスが2021年第3四半期に退任し、クラウドコンピューティング部門のトップであるアンディ・ジャシーが新CEOに就任すると発表した。ベゾス氏は、エグゼクティブ・チェアマンの役割に移行した後も、アマゾンの重要なイニシアチブに携わる一方、デイ1基金、ベゾス地球基金、ブルー・オリジン、ワシントン・ポストなどに時間を割くとしている。

ジェフ・ベゾスはここ数年、持続可能な開発と気候変動に多くの貢献をしている。The Chronicle of Philanthropyが毎年発表しているトップ寄付リストによると、ベゾスは2020年に単独で最大の慈善寄付を行った。彼はこの資金でベゾス・アース基金を立ち上げた。この基金は、気候変動危機に関わる非営利団体（NPO）を支援するもので、主に二酸化炭素排出量の削減、グリーン雇用の構築、野生生物の回復のための方法の研究と実施に重点を置く16の環境保護団体に7億9000万米ドルを支払っている。

具体的には、ネイチャー・コンサーバンシー、ナチュラル・リソース・ディフェンス・カウンシル、エンバイロメンタル・ディフェンス・ファンド、ワールド・リソーシズ・インスティテュート、ワールド・ワイルドライフ・ファンドの5つの有名な環境NPOが、それぞれ1億米ドルを受け取った。これらの助成金は、マングローブの保護と回復、二酸化炭素とメタンの排出を監視する衛星船団の開発、米国のスクールバスの電化など、気候変動の影響を追跡し緩和するプロジェクトに充てられる。その他の助成先には、有権者の動員など気候変動対策に取り組む小規模NPOに助成金を提供するパススルー団体も含まれる。クライメートワークス財団は、二酸化炭素を削減する方法を模索するグループに資金を提供し、5,000万ドルを受け取った。少数民族のコミュニティにおける気候変動の影響の改善を専門とするClimate and Clean Energy Equity Fund、Solutions Project、Hive Fund for Climate and Gender Justiceは、それぞれ4,300万ドルを受け取った。 

情報源

https://abcnews.go.com/Business/jeff-bezos-step-amazon-ceo-chair-board/story?id=75641887&cid=social_twitter_abcn

https://www.cbsnews.com/news/charity-donations-richest-lowest-9-years/

https://www.seattletimes.com/business/amazon/bezos-earth-fund-gives-nearly-800-million-to-climate-groups-in-first-round-of-grants/