アフリカ最大の再生可能エネルギー生産者であるLekela Power BVが、セネガルの159メガワット（MW）の風力発電所の隣に160メガワット時（MWh）の蓄電池プラントを建設する計画であると、22日付のBloombergが報じた。この蓄電池工場は、アフリカ大陸西部で最大の蓄電施設となる見込みだ。LekelaのCEOであるクリス・アントノプロス氏によると、Lekelaは蓄電池の展開を拡大しようとしており、南アフリカへの投資に関心を持っている。アントノプロスはまた、計画中の蓄電池計画と159MWの風力発電所は別プロジェクトであると述べた。 

Lekelaは、南アフリカ、セネガル、エジプトで約1ギガワット（GW）の風力発電能力を有しており、ガーナでは150MWの発電所建設を計画している。アフリカの電力不足の国々が発電能力の増強に努めている中、同社は40億～50億米ドルを投資し、4年以内に再生可能エネルギー発電能力を4倍に拡大しようとしている。先日のCOP27気候変動サミットで、ホスト国エジプトは、アフリカ大陸の経済成長に必要なエネルギー需要を満たすと同時に、すべてのアフリカ人にクリーンエネルギーへのアクセスを提供するため、アフリカ公正かつ手頃なエネルギー移行イニシアティブ（AJAETI）を提案した。このイニシアティブは、アフリカのエネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合を、2027年までに25%まで引き上げることを目指し、アフリカ諸国への技術的・政策的支援を推進するものである。国連によると、現在のところ、再生可能エネルギーへの投資のうち、アフリカへの投資はわずか0.6%にすぎず、一部のアフリカ諸国は経済発展のために石油や天然ガス資源を利用せざるを得ない状況にある。

情報源

https://www.bnnbloomberg.ca/lekela-forges-ahead-with-senegal-battery-plant-eyes-hydrogen-projects-1.1849593

https://www.argusmedia.com/en/news/2391249-cop-27-egypt-leads-africa-energy-transition-initiative

https://www.reuters.com/business/cop/african-hosted-climate-talks-give-fossil-fuel-voice-2022-11-10/