フランスの化粧品メーカー ロレアル [OR:FP]は、電力会社EDF[EDF:FP]と新たに2つのグリーン電力調達契約を締結し、ロレアルが2025年までに全拠点でカーボンニュートラルを達成するというコミットメントを前進させる動きを見せたと、2月21日付のロイター通信が報じた。両者間の企業間電力購入契約（C-PPA）に基づく、 ロレアル は、2つの新しい太陽光発電所の全生産量を15年間受け取ることになる。EDFリニューアブルズ社が建設する2つの太陽光発電所は、24年第3四半期と25年第2四半期に運転を開始し、合計設備容量は27メガワットピーク（MWp）となる。2つの太陽光発電所から発電される再生可能電力は、フランスにおけるロレアル社の総電力消費量の25%を占めることになる。

ロレアル は、製造施設のエネルギー効率を最適化し、再生可能エネルギー・プロジェクトに直接投資し、地元産の再生可能エネルギー証書（REC）を購入し、再生可能天然ガスを使用することで、2025年のカーボンニュートラル目標を推進している。イノベーションを通じて、同社は2030年までに、消費者が同社製品を使用することによる二酸化炭素排出量を2016年比で25%削減できるようにすることを目指している。また、戦略的サプライヤーに対しても排出量目標を設定し、直接排出量（スコープ1と2）を2016年比で2030年までに絶対値で50%削減するよう求めている。同様に、スウェーデンの家具メーカーであるイケアは、100%の再生可能エネルギーへの切り替えを支援するプログラムを最近拡大した。このプログラムは、2022年に中国での生産用電力消費に占める再生可能エネルギーの割合を倍増させた後、ドイツ、イタリア、ベトナムを含む10市場に追加導入される予定である。

情報源

https://www.reuters.com/business/sustainable-business/edf-signs-deals-help-loreal-reach-carbon-neutrality-targets-by-2025-2023-02-21/

https://www.loreal.com/en/news/commitments/loreal-usa-achieves-carbon-neutrality-across-all-us-sites/

https://www.loreal.com/en/commitments-and-responsibilities/for-the-planet/fighting-climate-change/