ロイター通信が22日に報じたところによると、ナイジェリアは、2027年までに財務報告において環境に配慮した慣行や気候変動の影響をどのように管理しているかを開示しなければ罰則を受けることを企業に義務付けると発表した。以前、ナイジェリアは2023年6月に、国際財務報告基準（IFRS）の環境関連財務情報（S1）と気候変動関連開示（S2）に関する報告規則を採用することを約束した。政府規制当局、企業代表者、資本市場運営者で構成される作業部会は現在、これらの基準を導入するための4年間のロードマップを発表している。企業は2024年から2027年の間に自主的に規則を遵守することが期待されており、中小企業は2030年までにこれらの要件を満たす必要がある。

アフリカ最大の経済大国であり、最大の石油輸出国であるナイジェリアは、規制のないガスのフレアリングや廃棄物管理といった劣悪な環境慣行のせいもあり、海外からの投資を呼び込むのに苦労してきた。昨年、IFRSのS1とS2基準が採用されたことで、ナイジェリアはアフリカで初めてこの厳格な規則を採用した国となった。国際基準に合わせることで、ナイジェリアは資本投資を開放し、環境に配慮したビジネスモデルに転換し、国の環境を保護することを目指している。ナイジェリア財務報告評議会（FRC）と国際持続可能性基準委員会（ISSB）によって作成されたロードマップは、包括的な持続可能性報告基準に向けて企業を導くことを意図している。ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は、政府はISSBと協力し、改革・強化された財務管理システムを通じて、国家資源を効果的に活用すると述べた。また、ガスフレアの量を大幅に削減することも約束した。

情報源

https://www.reuters.com/world/africa/nigeria-gives-businesses-four-years-adopt-eco-friendly-reporting-standards-2024-03-22/

https://statehouse.gov.ng/news/president-tinubu-backs-sustainability-reporting-initiative-for-investment-promotion-and-economic-development/

https://businessday.ng/news/article/nigeria-becomes-first-african-country-to-adopt-ifrs-s1-ifrs-s2-standards/