ナイキ[NIKE:US]は、ライバルブランドであるプーマの同様の動きに続き、自社のシューズにカンガルーの皮を使用することを中止すると発表した。14日付の『ロイター通信』が報じたところによると、消費者や動物愛護活動家から批判を受けてきた物議を醸す慣習に終止符を打つことになる。スポーツシューズの生産におけるカンガルーの皮の使用は長い間論争の的となっており、業界におけるカンガルーの扱いに対する懸念から、動物愛護団体がこの慣行に抗議していた。こうした懸念を受け、ナイキはティエンポのフットボールブーツにカンガルー革の代わりに新しい合成素材を使用することを明らかにした。同社は、唯一のカンガルー革のサプライヤーとの関係を断ち、倫理的な懸念のために素材を置き換えることにした。

動物愛護活動家たちは、ナイキとプーマがカンガルー革の使用を中止する決定を下したことを歓迎している。ナイキとプーマがフットボールブーツにカンガルー革を使用しないという決定を下したことは、ファッション業界における持続可能性と倫理的慣行への高まりも反映している。グッチのオーナーであるケリングSA [KER:FP]、イタリアのプラダ、カナダグース・ホールディングス[GOOS:US]など、他の高級ブランド数社もここ数年、コレクションにおける動物の毛皮の使用を中止している。

情報源 

https://www.reuters.com/business/retail-consumer/nike-drop-use-kangaroo-skins-its-shoes-2023-2023-03-14/

https://centerforahumaneeconomy.org/kangaroos-are-not-shoes-campaign