ロイター通信が18日に報じたところによると、ノルウェーの議会は、同国最大の液化天然ガス（LNG）プラントであるメルコエヤLNGプラントの二酸化炭素排出量を削減するために、電化の代替として炭素回収・貯留（CCS）技術の利用を検討するよう政府に指示した。メルコエヤLNGプラントは、ノルウェーで最も二酸化炭素を排出するプラントのひとつである。このプロジェクトは、グリーン産業の発展、電力価格、先住民族サーミのトナカイ牧畜民の権利への影響への懸念から物議を醸してきた。同プロジェクトは、エクイノール社[EQNR:NO]とそのパートナーであるトタル・エナジー社[TTE:FP]、ウィンターシャル社[DEA:GR]、ネプチューン・エナジー社、ペトロ社によって進められている。地方選挙が近づくにつれ、同プロジェクトは同地域の有権者にとって重要な争点となっており、野党は少数派政府の低評価を利用しようとしている。

メルコエヤLNGプラントは、ノルウェー最大の二酸化炭素排出源のひとつであり、この施設と提案されている電化プロジェクトが環境に与える影響を懸念する地元住民や先住民サーミのトナカイ牧畜民からの批判に直面している。プロジェクト推進派は、石油・ガス産業からの排出を削減し、ノルウェーの気候変動目標を達成するために必要だと主張するが、反対派は、エネルギー価格の上昇を招き、トナカイ牧畜民の伝統的な生活を脅かすという。 

情報源 

https://www.reuters.com/business/energy/norway-parliament-asks-ccs-alternative-decarbonise-major-lng-plant-2023-04-18/

https://www.marinelink.com/news/norway-parliament-asks-ccs-alternative-504453