デンマークの再生可能エネルギー企業2社であるOrsted [ORSTED:DC] とSkovgaard Energy社は、デンマーク西部にグリーン水素を製造するPower-to-X施設を共同開発する意向書を交わしたと、12月6日付のReutersが報じた。このプロジェクトは数段階に分けて建設され、まず陸上風力と太陽光発電(PV)を動力源とする150メガワット(MW)の電解能力が見込まれる施設からスタートし、その後、施設の規模を拡大し、北海に設置された風力発電所から発電された電力を使用する。プロジェクト完了時には、大規模なPower-to-X施設は約3ギガワット(GW)の発電能力を持つことになる。Orsted社とSkovgaard社は、2030年までに4GWから6GWの電解能力を導入するというデンマークの野心に貢献したいと考えている。
Power-to-Xとは、再生可能エネルギーの余剰電力を、ガス、水素、メタンなどの燃料に変換・貯蔵する技術の総称である。Power-to-X技術から生成される水素は再生可能エネルギーのみで製造されるため、グリーン水素として知られている。Power-to-Xとグリーン水素は、脱炭素化とグリーン転換を加速させる重要な原動力と考えられている。また、Power-to-X技術を活用することで、EUはロシアから輸入する化石燃料への依存度を減らすことができる。
情報源
https://orsted.com/en/media/newsroom/news/2022/12/13665899