韓国のポスコ・グループ[005490:KS]は、貿易部門であるポスコ・インターナショナル[047050:KS]とポスコ・エナジーを合併し、総合エネルギー企業を立ち上げると11月4日付の韓国経済新聞が報じた。2023年1月、2つの企業は年間売上高40兆ウォン（約282億円）のエネルギー専門企業に再編される。新事業体は2025年までに38億ウォン（27億米ドル）をエネルギー事業に割り当て、液化天然ガス（LNG）のバリューチェーンを拡大・改良し、水素などのグリーンエネルギー事業を模索する。具体的には、再生可能エネルギー・プロジェクトの開発に約2,000億ウォン（1億4,100万米ドル）を投じ、2025年までに同社の0.1ギガワット（GW）の再生可能エネルギー発電能力を7倍に増強することを目指す。新会社はまた、不活性アンモニア（水素）貯蔵タンクを拡張し、貯蔵能力を2025年までに10万キロリットル（kl）、2030年までに51万klに引き上げる計画を打ち出した。 

ポスコグループによると、この合併は分散型LNG分野のバリューチェーンを完成させることで、新会社の国際競争力を促進する。ポスコグループはまた、環境に優しいエネルギーと韓国の国家エネルギー安全保障の保護に尽力するグローバル企業になることを誓う。ポスコグループは、2030年までに二酸化炭素排出量を20%削減し、2040年までに40%削減し、2050年までに純排出量ゼロを達成することを目標としている。この目標を実現するため、2021年8月に転換社債型グリーンボンドを発行して13億米ドルを調達し、その資金を二次電池材料と水素事業の拡大に充てることを約束した。

情報源

https://www.kedglobal.com/energy/newsView/ked202211040014

https://newsroom.posco.com/en/posco-pledges-to-achieve-carbon-neutrality-by-2050-and-lead-low-carbon-society/

https://www.kedglobal.com/corporate-bonds/newsView/ked202108150003