英国の資産運用会社シュローダー[SDR:LN]と米国の非営利団体コンサベーション・インターナショナルは共同で、シンガポールにアカリア・ナチュラル・キャピタルという名の自然を重視したベンチャーキャピタルを立ち上げると、7月25日付のロイター通信が報じた。アカリア・ネイチャー・キャピタルは、自然気候ソリューションへの投資促進に特化したシンガポール初のファンド・マネージャーのひとつとなる。この新会社は、まず東南アジアで自然気候ソリューションを推進する15〜20の高度に適格なプロジェクトに資金を提供し、最終的には同地域に投資する一連のファンドを管理する。同社は、シンガポール金融管理局にファンド運用ライセンスを申請する。

金融機関は、高いリターンを得ながら環境保護に貢献する、東南アジアにおける持続可能な投資機会への認識を深めている。例えば、北京を拠点とするベンチャーキャピタルのAtlas Capitalは、東南アジアでの成長を目指す米国の気候技術企業に投資する100億米ドルのファンドを設立する意向を明らかにした。また、中国のEverbright [0165:HK]は、東南アジアやその他のアジア諸国のプロジェクトに融資するため、目標規模6億米ドルの海外グリーンファンドを立ち上げる予定だ。モーニングスターによると、2021年末までに、気候変動をテーマにした投資信託と上場投資信託（ETF）は世界で860本、合計で4,080億米ドルの規模となっている。

情報源

https://www.reuters.com/business/sustainable-business/schroders-teams-up-with-conservation-body-invest-nature-protection-projects-2022-07-25/

https://www.schroders.com/zh-cn/cn/public/insights/sustainability/how-can-the-way-we-invest-help-the-planet/

https://asia.nikkei.com/Spotlight/DealStreetAsia/Atlas-Capital-aims-to-net-10m-for-Southeast-Asia-climate-tech-fund

http://fund.eastmoney.com/a/202204252357198440.html

https://www.everbright.com/zh-hans/news/%E5%85%89%E6%8E%A7%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%9F%BA%E7%A1%80%E8%AE%BE%E6%96%BD%E5%9F%BA%E9%87%91%E4%BA%8C%E6%9C%9F%E8%8E%B7%E4%BA%9A%E6%8A%95%E8%A1%8C%E6%89%BF%E8%AF%BA%E5%87%BA%E8%B5%841%E4%BA%BF%E7%BE%8E%E5%85%83