6月13日付のSecurities Timesが報じたところによると、上海市は、同市の産業・通信セクターにおける二酸化炭素削減と省エネルギー改革を実施するための4カ年行動計画（2022-2025年）を発表し、期間中に毎年平均1%の電力使用量削減を目指すという。行動計画によると、上海市はクリーンエネルギーと電力貯蔵プロジェクトを推進し、二酸化炭素削減技術を開発し、関連設備の出力を高め、人工知能（AI）、5G、モノのインターネット（IoT）などの情報技術を産業のスマートでグリーンな発展のために利用する。同市はまた、エネルギー消費に関する規制を改善し、企業や産業がエネルギー効率を高めるよう指導する。さらに、行動計画では、グリーンな発展を促進するために金融措置を活用することを提案している。6月13日、上海の銀行8行はそれぞれ、第14次5カ年計画（2021-2025年）期間中の低炭素プロジェクトと省エネルギーサービスを支援するため、100億元（14.8億米ドル）の融資を約束した。 

上海は中国のグリーン転換のパイオニアである。昨年1月、金融の中心地である上海は、二酸化炭素（CO2）の排出量をピークアウトさせることを宣言した。₂第14次中期計画では、2030年までに炭素排出量をピークアウトさせるという国家公約を前倒しで達成した。上海市の電力消費の約半分は、中国西部から輸入された再生可能エネルギーによるもので、2020年には31%が石炭から発電されている。二酸化炭素排出量をさらに削減するため、上海市は、エネルギーミックスに占める地元の再生可能エネルギーの割合を、2019年の1.6%から2025年には8%に引き上げる目標を設定した。

情報源

https://news.stcn.com/news/202206/t20220613_4641678.html

https://chinadialogue.net/en/cities/shanghai-leads-way-in-chinas-carbon-transition/