9月20日付ストレーツ・タイムズ紙が報じたところによると、シンガポール国家環境庁（NEA）は、すべての包装済み飲料の金属製およびプラスチック製飲料容器にSGG0.1～0.2（USD0.07～0.14）のデポジットを適用する新しい飲料容器返却制度を発表した。この少額の保証金は、消費者が空になった容器をシンガポール国内の指定された飲料容器返却場所（主に小売店や地域）に返却した後に返金される。この制度の開始後、全国に400以上の返却ポイントが設置される予定である。NEAは、シンガポールにおける飲料容器のリサイクル率を80%まで引き上げることを目指し、2024年半ばまでに実施予定のこのスキーム案について、一般からの意見を求めている。

容器のデポジット制度は、シンガポールの拡大生産者責任（EPR）制度の第一段階であり、生産者が自社製品を確実にリサイクルする責任を強化することを意図したプログラムである。この制度では、返却ポイントに集められた容器は廃棄物業者に売却され、この売却収入は生産者と小売業者への余分なコストの返済に充てられる。従って、飲料メーカーにとっての還付金総額は、顧客に容器のリサイクルをどれだけ効果的に促したかによって決まる。一方、この制度で回収される大量のリサイクル品は、リサイクル施設の需要を高め、シンガポールのリサイクルシステムを改善する可能性がある。2021年、シンガポールでリサイクルされたプラスチック廃棄物は全体の6%に過ぎず、前年から2ポイント上昇した。

情報源

https://www.straitstimes.com/singapore/environment/canned-and-bottled-drinks-to-come-with-a-10-20-cent-deposit-by-mid-2024-redeemable-when-recycled

https://www.channelnewsasia.com/singapore/nea-beverage-container-deposit-recycling-scheme-refund-can-plastic-bottle-2943576

https://mothership.sg/2022/09/beverage-container-return-scheme/