シンガポール国家環境庁（NEA）は、プラスチック廃棄物撲滅同盟（Alliance to End Plastic Waste）およびその他12団体とともに、企業がより持続可能な包装関連慣行を採用するためのガイドライン「Technical Reference 109 Sustainable Packaging Guiding Framework and Practices」を制定した（10月7日付ストレイト・タイムズ紙報道）。7章からなるこのガイドラインは、より環境に優しい素材の設計から再利用、リサイクルまで、包装資材のライフサイクル全体をカバーしている。シンガポールのエイミー・コー上級国務大臣（持続可能性・環境担当）は、持続可能なパッケージデザインを採用することで、消費者の環境に対する関心が高まる中、ブランド親和性の構築など、企業にとって実質的な経済的メリットが生まれる可能性があることを示唆した。

新ガイドラインは、NEAが2022年1月に開始した包装報告義務化（MPR）の枠組みを補足するもので、包装製品の特定の生産者に対し、包装データとリユース、リデュース、リサイクル（3R）計画を2022年3月31日までに提出するよう求めていた。新ガイドラインは、MPRにおけるグリーン包装の定義が広範であったため、消費者に誤解を与えないよう、生産者が自社の包装とそのリサイクル可能性の程度について、正確で信頼できるグリーン主張を行う方法を示した。新ガイドライン、MPRの枠組み、包装廃棄物削減のために今年実施された複数のスキームは、シンガポールの拡大生産者責任（EPR）スキームへの道を開くことを意図したものである。2025年までに開始される見込みのEPRスキームは、製品が耐用年数を迎えた際の回収・処理に関する生産者の義務を規定したものである。  

情報源

https://www.straitstimes.com/singapore/environment/guide-launched-to-help-retailers-producers-reduce-packaging-waste

https://www.straitstimes.com/singapore/environment/manufacturers-and-retailers-report-packaging-use-for-new-scheme-to-cut-waste

https://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=65880246-0867-45a4-b5a5-c1cbbdffd674

https://www.nea.gov.sg/our-services/waste-management/3r-programmes-and-resources/e-waste-management/extended-producer-responsibility-(epr)-system-for-e-waste-management-system