SKグループ[034730:KS]の子会社であるSKケミカル[298130:KS]は、環境に優しい素材とバイオ医薬品事業に2兆ウォン（16億ドル）以上を投資する計画であると、3月28日の韓国経済新聞が報じた。SKケミカルは、調達した資金を環境に優しい素材とバイオ事業の生産インフラの構築に充てる予定。このような巨額の投資により、同社は石油由来のプラスチック事業を再生プラスチック事業に転換し、バイオ医薬品事業を拡大する計画だ。同社は2025年までに、環境に優しい素材事業で1兆ウォン（13億2千万ドル）、バイオ分野で1兆ウォン（8億2,657万ドル）、生分解性事業で1兆ウォン（8億2,657万ドル）、既存の機能性素材事業で2,000億ウォン（1億6,531万ドル）の売上高を目指している。

SKケミカルは、2025年までにコポリエステルの原料を50%、2030年までに100%の再生プラスチックに置き換える計画だ。コポリエステルは主に化粧品容器に使われるプラスチック素材で、同社の売上高の60%を占める。同社は、2025年までにコポリエステルの年間生産能力を30万トン、2030年までに45万トンにすることを目標としている。バイオ医薬品分野では、筋骨格系疾患や神経系疾患の治療薬など医療用医薬品事業を拡大する。SKケミカルは2022年1月、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル（MSCI）[MSCI:US]の環境・社会・ガバナンス（ESG）レポートで総合格付けBBBを獲得し、2020年の格付けから2段階上昇した。 ESGレポートでは、同社は2030年までに温室効果ガス（GHG）排出量を50%削減し、2050年までに排出量を実質ゼロにすることを約束していると評価された。

情報源

https://www.kedglobal.com/corporate-strategy/newsView/ked202203280026

https://www.skchemicals.com/prcenter/new_view.aspx?serno=2972

http://koreabizwire.com/sk-chemicals-targets-50-pct-greenhouse-gas-emissions-reduction-by-2030/194321