11月29日付の韓国経済新聞が報じたところによると、韓国政府はチリに2つの太陽光発電所を建設する計画だ。Dohwa Engineering、Hanwha Q CELLS [HQCL:US]、OCI Powerを含む韓国企業は、1億2990万米ドルを要するこのプロジェクトに共同で取り組む予定だ。太陽光発電所は、マウレ州クリコ県テノにある120万平方メートルの農場に設置される。2つの発電所は、第一段階ではそれぞれ3メガワット（MW）の容量となる。その後、韓国は第2フェーズとしてチリに140MWのプラントを建設する。

韓国政府は、この複合施設が第1段階で3,010万米ドル、第2段階で5億9,440万米ドルの利益を生むと見込んでいる。注目すべきは、このプロジェクトがクリーン開発メカニズム（CDM）プロジェクトでもあり、CDMが認証排出削減量（CER）を発行するため、排出削減のための炭素クレジットを取引することで利益を生み出す可能性があることだ。チリはこれまで、太陽光以外のエネルギー源による発電に依存してきた。2017年の発電量は76,647ギガワット時（GWh）で、石炭発電施設が39%、水力発電所が30%、天然ガスが17%、太陽光発電と風力発電が5%を占めている。長期的には、チリはCDMプロジェクトを通じて4,023MWの電力を再生可能エネルギーに転換する目標を掲げている。

情報源

https://www.kedglobal.com/newsView/ked202111290013