PV Techが12月10日に報じたところによると、スイスの資産運用会社SUSI Partnersが、オーストラリアの住宅用太陽光発電（PV）・蓄電システム設置会社Starling Energy Groupの株式50%を購入した。この取引により、Starling Energyは今後数年間で1万件以上の分散型太陽光発電・蓄電システムを立ち上げるための資金を得ることになり、資金はSUSIのEnergy Transition Fund (SETF)から調達される。

この取引は、スイスのファンドマネージャーが2019年にスターリング・エナジー社と5,000万豪ドル（3,600万米ドル）相当のインフラ資金調達契約を結んだ後に行われた。このシステムは、屋上太陽光発電、蓄電池、発送電最適化で構成され、住民の電力消費をほぼ自給自足させるものだ。オーストラリアPV協会によると、同国では2020年に3ギガワット（GW）の屋根上太陽光発電システムが設置された（前年は250万kW）。屋根上太陽光発電産業の活況により、2021年半ばには同国の太陽光発電設備総設置量は22.3GWに達し、2017年からほぼ3倍に増加する。それゆえ、オーストラリアは国民1人当たりの太陽光発電量が810ワット（W）で世界のトップに立ち、1人当たり650Wのドイツがこれに続いている。オーストラリアのエネルギー市場運営機関の予測によると、屋上太陽光発電は2026年までに国内送電網の消費量の75%に貢献するという。

情報源

https://www.pv-tech.org/susi-partners-buys-50-stake-in-australian-residential-solar-storage-provider/

https://www.pv-magazine.com/2021/11/03/australia-deployed-3-gw-of-rooftop-solar-in-2020/

https://www.pv-magazine.com/2021/08/05/australias-rooftop-pv-capacity-reaches-14-7-gw/

https://mercomindia.com/australia-has-highest-solar-per-capita/