ロイター通信が同日報じたところによると、台湾中央銀行は12月30日、気候変動リスクを予測モデルに組み込み、物価やGDP成長率などの予測への影響を分析し、持続可能な発展を促進するために金融政策を適応させると発表した。この動きは、すでに地球温暖化の影響を金融計画に盛り込んでいる世界中の中央銀行の動きに続くものである。台湾の中央銀行は、気候変動リスクが経済や金融に与える影響をよりよく理解するため、経済部門ごとにモデルを構築する。また、マクロ・プルーデンス・ツールの一環として、気候変動リスクに関する調査を開始する。さらに、専門家や学者の協力を得て、気候変動リスクに基づく金融機関のストレステストを実施する。
台湾中央銀行は、気候変動リスクに対する台湾の経済・金融の回復力を強化し、持続可能なグリーン経済への円滑な移行を支援することを目指している。また、2022年12月には、環境・社会・ガバナンス(ESG)基準を信用政策の枠組みに組み込み、企業のESGパフォーマンスを信用格付けの基準に含めることを決定した。ESG評価が高い企業は、銀行からより有利な条件で融資を受けられる可能性がある。2022年11月、欧州中央銀行(ECB)は欧州の主要銀行が気候・環境リスクをどのように特定・管理しているかのレビューを完了し、銀行が2024年末までにすべての監督当局の期待に段階的に応えていく期限を設定した。
情報源
https://www.taipeitimes.com/News/biz/archives/2022/12/31/2003791704
https://www.digitimes.com/news/a20221216VL201/esg-taiwan.html
https://www.bankingsupervision.europa.eu/press/pr/date/2022/html/ssm.pr221102~2f7070c567.en.html