ロイター通信が8日に報じたように、カリフォルニア州に住むテスラ[TSLA:US]のオーナーが、同社が顧客のプライバシーを侵害したとして集団訴訟を起こした。この訴訟は、2019年から2022年にかけてテスラの一部従業員が顧客の車載カメラで撮影した動画や画像を私的に共有していたことを明らかにしたロイターの報道を受け、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提起された。テスラ・モデルYを所有する原告のヘンリー・イエ氏は、従業員が「無味乾燥で不法な娯楽」のために映像にアクセスし、記録された人々に屈辱を与えたと主張している。この訴訟は、テスラの行為に対する責任を追及し、実損害および懲罰的損害賠償を含む損害賠償の回復を求めている。
テスラに対する訴訟は、同社にとってプライバシーに関する一連の問題の中で最新のものだ。2018年、テスラはソフトウェアを使ってネバダ州のギガファクトリーで従業員をスパイしていたという疑惑で訴えられ、2021年には車載カメラを使ってドライバーの注意を監視しているという批判に直面した。今回の集団訴訟では、テスラがカリフォルニア州で最も強いとされる憲法上のプライバシー権を侵害したと主張している。プライバシー侵害の疑惑を明らかにしたロイターの報道では、一部の従業員がこの慣行に懸念を示し、上司に報告したが、それを止めるための措置は取られなかったとも述べられている。この訴訟はテスラ所有者の大規模なグループを代表しようとするものだが、まだ法的手続きの初期段階であり、結果は不透明である。
情報源
https://www.consumerreports.org/privacy/teslas-in-car-cameras-raise-privacy-concerns-a9884415005/