テスラ[TSLA:US]は、上海の臨港保税区（FTZ）に新しいバッテリー工場を建設する計画であると、9日付のCaixinが報じた。新工場では、グリッド規模のエネルギー貯蔵製品であるメガパックを生産する。建設は23年第3四半期に開始され、工場は24年第2四半期に稼働する予定で、当初は毎年1万個のメガパックを生産し、これは約40ギガワット時（GWh）の蓄電に相当する。上海工場は、カリフォルニア州にあるテスラの既存のメガファクトリーを補完するもので、年間1万個のメガパックを生産できる。 

メガパック・バッテリーは、余剰需要時に使用できるエネルギーを貯蔵するように設計されており、断続的で不安定な再生可能エネルギーを利用する上で極めて重要である。メガパックは送電網の安定化に役立ち、1台あたり平均3,600世帯分の電力を1時間供給できる。テスラは、エネルギー・ストレージに対する中国の需要の高まりと、その先進的なバッテリー・サプライ・チェーンに注目している。2022年、中国は新たに194基の電気化学エネルギー貯蔵発電所を増設し、総貯蔵容量は2021年の6.19GWhから14.5GWhに増加した。さらに、中国には1,400GW以上のバッテリー製造能力があり、さらに6,000GWが建設中または発表されている。テスラは、今後20年以内に世界で約46,200GWhの定置用蓄電池を設置する必要があると推定しており、再生可能エネルギーと蓄電池の組み合わせは、電力の脱炭素化と産業部門のグリーン化において重要な役割を果たすとしている。

ソウレス：

https://www.caixin.com/2023-04-09/102017060.html

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-04-09/tesla-to-build-megapack-battery-factory-in-shanghai-xinhua

https://www.reuters.com/business/autos-transportation/tesla-build-shanghai-gigafactory-make-energy-storage-product-xinhua-2023-04-09/

https://www.tesla.com/blog/introducing-megapack-utility-scale-energy-storage

https://m.energytrend.cn/news/20230412-124461.html