タイ国営石油・ガス生産者PTTグループ[PTT:TB]の子会社であるPTTエクスプロレーション・アンド・プロダクション（PTTEP）[PTTEP:TB]は、タイ初の炭素回収・貯留（CCS）プロジェクトを2026年までに稼働させる計画だと、日経アジアが6月8日に報じた。PTTEPはCCSプロジェクトを通じて、タイ湾のアルティット沖合ガス田から排出される二酸化炭素を隔離し、海底下に貯留することを計画している。このプロジェクトは、最近実行可能性調査が終了したことを受けて、予備設計段階にある。PTTEPは2か月前、日本のエンジニアリング会社日揮ホールディングス[1963:JP]および日本の石油・ガス生産者INPEX[1605:JP]と覚書（MoU）を締結し、タイでのCCSプロジェクトの潜在的開発を共同で検討している。

タイ最大の国営企業であるPTTグループは、タイの国家気候目標に沿って、2050年までにカーボンニュートラルになることを目指しています。さらに、タイは2065年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを約束しています。PTTグループは、石油生産プロセスで、そしておそらく他の削減困難な産業でも、炭素排出量を削減するための重要な方法としてCCS技術を考えています。CCS技術以外にも、同社は再生可能エネルギー、天然ガス発電、水素発電などの他のグリーン技術への拡大も検討しています。

情報源

https://asia.nikkei.com/Spotlight/Environment/Climate-Change/Thai-PTTEP-to-debut-nation-s-first-carbon-capture-project-by-2026

https://www.offshore-energy.biz/thai-giant-pursues-development-of-countrys-first-carbon-capture-and-storage-project/

https://www.bangkokpost.com/opinion/opinion/2221143/ambitious-steps-to-go-carbon-neutral

https://www.offshore-energy.biz/new-boss-to-strengthen-ptteps-core-ep-business-prepare-for-renewables/

https://asia.nikkei.com/Spotlight/Environment/Climate-Change/Thai-oil-major-PTT-launches-16bn-push-into-EVs-and-green-energy