ブルームバーグが2月21日に報じたところによると、タイは今年からプラスチック廃棄物の輸入を制限する方針を閣議決定し、タイの自由貿易区に所在し、廃棄物を原料として使用するメーカー14社に限定した。2021年には、タイ全土の自由貿易区で40～50社が外国産廃棄物の輸入を許可されていた。政府スポークスマンは、この政策の導入により、来年は50%の廃棄物流入の減少が見込まれるが、ケースバイケースで例外が認められる可能性があると指摘した。最終的には、タイ政府は2025年からプラスチック廃棄物の輸入を禁止し、人々の健康を守り、大気と水質を改善することを目指している。

世界最大のプラスチック生産国であり廃棄物輸入国である中国が2017年に固形廃棄物の厳格な輸入禁止を発表した後、タイと他の一部の東南アジア諸国へのプラスチック廃棄物の輸入が急増した。具体的には、タイは2017年に152,737トンだったプラスチック廃棄物を、2018年には552,912トン、2019年には323,167トン輸入した。輸入廃棄物から回収された高品質の原材料は中国の工業化に拍車をかけたが、深刻な環境汚染により、中国はこの持続不可能な経済モデルを放棄し、環境ガバナンスへの投資を余儀なくされた。中国のゴミ輸入禁止を受けて、タイは2018年に「プラスチック廃棄物管理に関するロードマップ（2018-2030）」を承認し、2027年までにプラスチック廃棄物の再利用100%を達成することを計画した。ロードマップでは、生産時のプラスチック削減、使い捨てプラスチックの消費抑制、使用後のプラスチック廃棄物の効果的な管理といった3つの戦略が示された。

情報源

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-02-21/thailand-to-ban-plastic-waste-imports-from-2025-to-cut-pollution?srnd=green

https://chinadialogue.net/en/cities/thai-saleng-trash-collectors-livelihoods-threatened-by-waste-imports/