ロイター通信が7月4日に報じたところによると、英国最大の水道供給会社であるテムズ・ウォーター社は、2017年に河川を汚染したことを認め、英国の裁判所から330万ポンド（420万米ドル）の罰金を科せられた。 近年、多額の負債を抱える同社は、目標を達成できず汚染を引き起こしたとして、複数の制裁に直面している。今回の罰金は、ウェスト・サセックス州にあるテムズ・ウォーターの敷地内で、雨水ポンプを誤って作動させ、汚染につながった事件に関するものだ。同社の暫定共同最高経営責任者（CEO）であるキャサリン・ロスは、この事故について深く謝罪し、当時の重大なミスと判断ミスを認めた。財政難のため、英国政府は、同社が回復のための追加資金を確保できなかった場合、一時的に同社の所有権を取得することを検討している。テムズ・ウォーター社は、汚染事故への対応を強化するため、スタッフ・トレーニングの改善と現場の管理システムのアップグレードを実施した。

テムズウォーターの度重なる汚染事故と目標未達成は、河川や生態系の悪化を招き、環境に大きな影響を与えてきた。2017年、同社によるテムズ川への汚水放流は、野生生物の死滅と病気の蔓延をもたらした。この事件だけで、2,000万英ポンドの罰金という記録的な結果となった。

情報源

https://www.reuters.com/world/uk/struggling-thames-water-fined-4-mln-by-uk-court-2023-07-04/

https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2023-07-03/thames-water-s-not-alone-uk-s-water-industry-drowning-in-dysfunction

https://www.gov.uk/government/news/thames-water-ordered-to-pay-record-20-million-for-river-pollution