ロイター通信が12月11日に報じたところによると、国連は、パレスチナ占領地、スーダン、ウクライナなどの地域を含む世界的な人道危機に対処するため、2024年に460億ドルの資金要請を出した。国連人道問題調整事務所（OCHA）が発表した2024年の世界人道概況は、紛争、気候緊急事態、経済的課題などの要因により、約3億人が支援を必要とすると強調している。現在の資金危機は「ここ数年で最悪」とされ、昨年は支援に必要な570億ドルのうち3分の1強が賄われただけだった。国連のマーティン・グリフィス援助局長は、中東、特にガザとヨルダン川西岸地区のニーズへの対応の緊急性を強調し、ウクライナで進行中の危機に焦点を当てた。

グリフィス氏は、人道支援システムが前例のない課題に直面しており、2024年のニーズを評価するにあたり「現実的で、焦点を絞った、そして厳しい姿勢」で臨む努力にもかかわらず、状況は依然として厳しいと述べた。同氏は、ガザやヨルダン川西岸を含む中東が最も支援を必要とする地域になると予想されると指摘するとともに、来年には全面的な紛争の再開が見込まれ、多大な注意と資源が必要となるウクライナの絶望的な状況も認めた。

情報源

https://www.reuters.com/world/un-appeals-46-bln-meet-humanitarian-needs-2024-2023-12-11/