米下院司法委員会は、ブラックロック[BLK:US]とステートストリート[STT:US]に召喚状を出し、環境・社会・ガバナンス（ESG）活動における独占禁止法違反の可能性に関する委員会の調査に関連する文書と通信を要求したと、ロイターが12月15日に報じた。共和党主導の委員会は7月に関連文書を最初に要求したが、両社の回答は不十分であると判断した。最新の召喚状では、両社に1月12日までに委員会に関連文書を提出するよう求めている。さらに、この問題に詳しい関係者は、グラス・ルイスとインスティテューショナル・シェアホルダー・サービスに対する同様の召喚状も間もなく最終決定されると明らかにした。

米共和党議員らによる政治的圧力が高まる中、ブラックロックとステート・ストリートは、気候変動対策団体に対する広範な捜査の最新の標的となった。司法委員会の共和党議員らは、環境目標に重点を置くESG投資によって、資産運用会社が顧客の利益を最優先する投資からそれてしまい、米国経済が危険にさらされる可能性があると懸念している。また、一部の企業が協力して環境・社会目標を純粋に財務的な考慮よりも優先し、競争と消費者の選択肢を制限していると主張した。ブラックロックとステート・ストリートに対する今回の捜査は、10月のバンガード・グループとアルジュナ・キャピタル、11月のアズ・ユー・ソウとグラスゴー・ネットゼロ金融同盟（GFANZ）など、ここ数カ月の間に他の資産運用会社に対しても同様の措置が取られているのに続くものである。

情報源

https://www.reuters.com/sustainability/sustainable-finance-reporting/blackrock-state-street-get-subpoenaed-by-house-esg-probe-bloomberg-news-2023-12-15/

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-12-15/blackrock-state-street-subpoenaed-in-house-esg-probe

https://www.foxbusiness.com/politics/blackrock-state-street-face-subpoenas-house-esg-probe