オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー紙が5月24日に報じたところによると、投資管理会社ヴァンエックは、オーストラリア証券取引所（ASX）に初の炭素クレジット上場投資信託（ETF）を上場する予定だ。ヴァンエック・グローバル・カーボン・クレジットETF（シンセティック）は、ASXおよびその他の規制当局の承認が得られれば、数週間以内にティッカーXC02で取引を開始する可能性がある。このETFは、世界の4つの炭素市場、すなわち欧州連合の排出量取引制度、英国の排出量取引制度、カリフォルニア州の西部気候イニシアチブ（WCI）、および米国北東部の地域温室効果ガスイニシアチブ（RGGI）の炭素価格で構成されるICEグローバル炭素先物指数のオーストラリアドル版を追跡する。

ヴァンエック・アジア・パシフィックのCEO、アリアン・ネイロン氏によると、気候変動に対する世界的な戦いが続く中、世界中の炭素市場における炭素クレジットの価格が大幅に上昇すると予想されており、炭素クレジット・ファンドは投資家にとって魅力的なものとなる。環境、社会、ガバナンス（ESG）戦略を導入している多くの企業も、ESG目標への整合を図るために炭素クレジットに注目している。ヴァンエックは、オーストラリアの最近の連邦選挙がより進歩的な気候変動対策への強い支持を示していることから、このファンドがオーストラリアの投資家のグリーン投資オプションへの関心の高まりを捉えると予想している。現時点では、オーストラリアには独自の炭素市場はない。

情報源

https://www.afr.com/companies/financial-services/australia-s-first-carbon-credits-etf-set-to-hit-asx-20220523-p5anr4#:~:text=Claiming%20to%20be%20Australia’s%20first,carbon%20or%20greenhouse%20gas%20emissions

https://www.investordaily.com.au/news/51397-vaneck-prepares-to-launch-australian-first-carbon-credits-etf