ロイター通信が5月15日に報じたところによると、ベトナム首相は、2050年までに石炭からカーボンニュートラルに移行しつつ、同国のエネルギーを確保することを目的としたPDP8として知られる電力計画を承認した。この計画は、新しい発電所と送電網のために1,347億米ドルの資金を必要とし、その承認は、G7諸国や他の裕福な国々が約束した155億米ドルのグリーン移行基金を含む、数十億米ドルの海外投資を引き出す可能性がある。この計画には、2030年までにベトナムのオフィスビルと住宅の半分を屋上のソーラーパネルで賄うという目標や、同年までに輸出用のグリーンエネルギーを5～10GWにするという目標が含まれている。

ロイター通信が見た計画案では、国産ガスと輸入液化天然ガス（LNG）を使用する発電所が主な発電源となり、石炭、水力発電、風力発電、太陽光発電がそれに続く。2050年までにカーボンニュートラルへの移行を完了させるためには、政府は6,580億米ドルが必要で、その5分の1がこの10年間に必要であると見積もっている。PDP8計画は、ファム・ミン・チン首相の承認を得るまで、内部紛争や複雑な改革により、10以上の草案が提出され、遅れに直面してきた。この計画はまだ国会の正式承認を必要としており、今月中に承認される可能性がある。同計画の承認は、G7諸国をはじめとする富裕国がベトナムに約束した155億米ドルの環境移行資金のロックを解除するために極めて重要である。しかし、約束された公的資金の大部分を占める融資の受け入れにベトナムが消極的なため、交渉は遅々として進んでいない。

情報源

https://www.reuters.com/business/energy/vietnams-pm-approves-135-billion-power-plan-2030-2023-05-15/

https://vir.com.vn/pdp8-approval-faces-further-delays-101650.html